あなたならどうする?障害のある子どもと考える大雨・水害への備え

最近、突然の激しい雨や線状降水帯による大雨で大きな災害に発展するこって多いと思いませんか? テレビを見ていると、毎日のように流れてくる、各地の災害情報がとても怖いです。
大人だって怖いのに、小さなお子様がいる家庭や、発達に障害のあるお子様がいるご家庭ではどんなに怖いだろうと想像します
そこで
「障害のある子どもがいる家庭では、災害への備えにもう一つ考えておきたいことがあります。」
① 大雨のとき、まず「避難できるのか?」
大雨の場合、地震と違って「突然その瞬間に起きる」というより、
雨が強くなる↓川の水位が上がる↓道路が冠水する↓避難が難しくなる
ということがあります。
特に障害のある子どもがいる家庭では、
子どもが急な予定変更に対応するのが難しい
外出や移動が苦手
パニックになることがある
車での避難が必要
車いすなど移動に支援が必要
荷物が多くなる
子どもを連れて早めに避難する必要がある
など、「避難した方がいい」と分かったときに、実際に避難するまでのハードルが高いことがあると思うんです。
だからこそ、
「避難指示が出てから考える」のではなく、「その前にどうするか」を決めておくのがとても重要です。
② 「まだ大丈夫」が一番危ないかもしれない
大雨のとき、だれもが考えてしまうこと
「まだ雨が弱いから大丈夫」
「川はまだ大丈夫」
「もう少し様子を見よう」
こんな風に思ってしまうこと皆さんもありませんか?
ですが、障害のある子どもを連れて避難する場合、大人だけで避難するより時間がかかる可能性があります。
〇荷物を準備する。
〇子どもに説明する。
〇着替えさせる。
〇必要なものを持つ。
〇車に乗せる。
こうした時間も必要です。
「危なくなってから逃げる」のではなく「危なくなる前に逃げる」という考え方が大切。
そんなこと当たり前だしわかってるよ!という声が聞こえそうですが・・・・
意外とその場になると、できないものなんです。
気象庁も現在の防災気象情報で、レベル3・4などの情報が発表された場合には、早めの避難を心がけるよう案内するようになっていますよね
③ 線状降水帯や土砂災害にも注意
「大雨」といっても、ただ道路が濡れるだけではありません。
短時間に大量の雨が降れば、
河川の氾濫
道路の冠水
浸水
土砂災害
がけ崩れ
道路の通行止め
停電
断水
などにつながる可能性があります。
特に山や崖の近くでは、「雨が止んだから大丈夫」とは限りません。
土砂災害は、雨が降っている最中だけでなく、少し経ってから土石流となって襲ってくることがあります。
なので、
「自宅は大丈夫か?」だけではなく、「避難経路は安全か?」
まで確認する。
これ、障害児のいる家庭にはかなり重要だと思うんです。
みなさんは、ご自宅のある地形を、市区町村などが作成した災害マップで確認された
ことがありますか?
こちら↓富士見市の洪水ハザードマップのリンクを貼っておきますので ご近所の方はチェックしてみてくださいね!
自分の家の周りには何があるのか?
災害が起きた時に発生しうることって何があるのか?
など、一度ご家族で話しあう時間も欲しいですね!
④ 障害のある子どもは「いつもと違う」が大きな負担になる
国立障害者リハビリテーションセンターも、発達障害のある人は日常生活の変化が想像以上に苦手な場合があり、避難所では大勢の人や感覚刺激が負担になることがあるとしています。
たとえば、
「今日は学校じゃないよ」
「いつもの道は通れないよ」
「今日は家に帰れないよ」
「知らない場所で寝るよ」
という状況。
大人にとっては「仕方ない」と思えることでも、
子どもにとっては大きな不安になりますよね
だから、
災害への備え=防災グッズだけではない備えが必要です
⑤ 「避難所に行くこと」だけが答えではない
「障害児は避難所が大変だから自宅にいましょう」という話ではありません。
安全を最優先に、どこに避難するのがその家庭にとって適切なのかを、事前に考えておくのとても大切です
避難所だけではなく、
指定避難所
福祉避難所
親族・知人宅
安全が確保された自宅での避難
など、地域の防災計画に沿って選択肢を確認しておくといいかもしれません。
こども家庭庁も、発達に特性のある子どもについて、避難所での集団生活が難しいため自宅や車中で自主避難し、親子ともに疲弊するケースを課題として挙げています。
だからこそ、「避難する・しない」ではなく、「どこなら安全に過ごせるか」まで考えることが大切なんですね
⑥ 「この子に必要なもの」を防災バッグに入れる
一般的な防災用品に加えて、
常用薬
食べられる食品
水分
おむつなどの衛生用品
着替え
イヤーマフ
タオル
好きなおもちゃ
タブレットなど安心できるもの
コミュニケーションに必要なもの
など。
ポイントは、
「防災グッズ」ではなく「この子が安心して過ごすためのもの」
として考えること。
国立障害者リハビリテーションセンターも、薬や食品、筆記用具、玩具など必要な物品や、落ち着ける場所などについて、本人をよく知る家族に確認することを勧めています。
⑦ 「この子のことを説明できるメモ」を作っておく
・大きな音が苦手です・急な予定変更が苦手です・簡単な言葉で一つずつ伝えてください・○○があると落ち着きます・食べられないものがあります・困ったときに言葉で伝えられないことがあります
など。
災害時は、親がずっと子どものそばにいられるとは限りません。
だからこそ
「この子のことを知らない人にも、必要なことが伝わるようにしておく」
という備えも必要ですよね
⑧ 最後は「親だけで頑張らない」
障害のある子どもを守る防災は、親御さんだけの問題ではありません。
学校、放課後等デイサービス、相談支援事業所、自治体、地域の人など、
「この子を知っている人を増やしておく」
ことも防災になるんです
災害時には、子どもだけでなく親も被災者です。
だから、
「お母さん、お父さんが頑張れば何とかなる」
ではなく、
「困ったときに助けてもらえる準備をしておく」
ことも大切ですね
災害はいつ起こるかわかりません。
だからこそ、何も起きていない時に、
「この子に必要なものはなんだろう?」を家族で考えてみてはいかがでしょうか?
この記事が少しでも参考になればうれしいです




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