発達障害の子が「ちょっと変わって見える」理由 〜独特な言動にはちゃんと理由がある〜
- 本社staff-k
- 9月19日
- 読了時間: 4分
みなさんのまわりに、ちょっと「ふしぎだな」「なんでそんなことを言うのかな?」と思う友達はいませんか?
変わってるな・・・と一度でも感じたことがある人もいるかもしれません。
ですが、もしかしたら、その子は「発達障害(はったつしょうがい)」という特性を持っているのかもしれません。
発達障害というのは、脳のはたらき方が少しちがうことで、感じ方や考え方、話し方、動き方に特徴があらわれるものです。
「障害(しょうがい)」といっても、病気ではなく、“その子の個性の一つ”として考えることが大切なんです

発達障害の子供が「ちょっと変わってる見える」理由について説明していきたいと思います
🌟 発達障害の子はどんなところがちがうの?
発達障害にはいくつかのタイプがあります。たとえば──
自閉スペクトラム症(ASD):人との関わりや気持ちの読み取りがむずかしいことがある。
注意欠如・多動症(ADHD):集中が続きにくかったり、じっとしているのが苦手だったりする。
学習障害(LD):読む・書く・計算するといった一部の学習が苦手。
こうした特性があることで、まわりの人とはちがう感じ方や考え方をすることがあります。その結果、「なんでそんなことを言うの?」「どうしてそんな行動をするの?」とびっくりされるようなことが起きるのです。
変わっているのではなく、感じ方や考え方が違うだけなんです
🧠 どうして独特な言動になるの?
発達障害の子の言動には、ちゃんとした理由があります。いくつかのパターンを見てみましょう。
① 感じ方がちがうから
たとえば、教室のざわざわした音がとても大きく聞こえたり、服のタグがチクチクしてがまんできなかったりします。
まわりの人が気づかないことにも、とても敏感なんです。
だから「うるさい!」「もう帰りたい!」と急に言ってしまうこともあります。
これは“わがまま”ではなく、本当に困っているサインなんです。
② ルールや順番を大切にするから
自閉スペクトラム症の特性がある子は、「決まった順番」や「いつものやり方」がとても大事。
予定が変わると、頭の中がパニックになってしまうこともあります。
たとえば、「今日は体育のあとに図工!」と言われたのに、急に「やっぱり音楽に変更」と言われたら、混乱して泣いてしまうことも。
それは、「心の準備ができていなかった」からなんです。
③ 言葉をそのまま受け取るから
発達障害のある子は、言葉を“そのまま”受けとることがあります。
たとえば先生が「ちょっと待ってね」と言ったら、ほんとうにずっと待ち続けてしまう。
「空気を読む」ということがむずかしいのです。
だから、少し変わった返事をしたり、まじめすぎるくらいに行動したりします。
でもそれは、「ちゃんとしよう」と一生けんめい考えているからなんですよ。
④ 頭の中のイメージが強いから
発達障害の子は、頭の中でイメージをはっきり思い浮かべることが得意な場合があります。だから、自分の思いどおりにならないと強く反応したり、「こうじゃなきゃダメ!」と思いこんだりすることもあります。
これは「こだわり」ですが、裏を返せば「集中力がすごい」「好きなことをとことん追求できる」という長所でもあります✨
発達障害の子は、「わざと変なことをしている」わけではありません。
その子なりの理由や感じ方があるだけなのです。
だから、まわりの人が少し理解してあげることがとても大事なんです。
たとえば──
「どうしたの?」とやさしく聞いてみる
急な予定変更はなるべく事前に伝える
苦手なことより、できることをほめる
そうすると、その子も安心して自分らしくいられるようになります。
🌈 独特な言動は「ちがい」ではなく「個性」
発達障害の子の行動は、たしかにまわりとちがって見えるかもしれません。
でも、その「ちがい」があるからこそ、ユニークな発想をしたり、新しい視点を持っていたりします。
世界には、発達障害の特性を生かしてすばらしい発明をしたり、芸術や科学で活やくしている人がたくさんいます。
もしクラスに「ちょっと変わってるな」と思う子がいても、すぐに笑ったりせず、「もしかして感じ方がちがうのかも」「どうすれば安心できるかな」と考えてみてくださいね
あなたの少しの思いやりが、その子の世界を明るくしてくれるはずです
独特な言動の中には、その子なりの一生懸命がつまっています。それを知ることが、みんなが生きやすい社会につながるのではないでしょうか?
コメント