知的障害者とは?~理解と共に歩むために~
- 本社staff-k
- 3月28日
- 読了時間: 4分
みなさんは「知的障害者(ちてきしょうがいしゃ)」という言葉を聞いたことがありますか?
学校の授業やテレビ、ニュースなどで聞いたこともあるかもしれませんね。
今回は、「知的障害者」とはどんな人たちのことなのか?
そして私たちがどう接していけばよいのかを、このブログにきてくれた方達にわかるようにお話ししていきますね

知的障害者って、どんな人たち?
「知的障害者」とは、生まれつき、または小さいころに何らかの原因で「知的な発達」がほかの人よりもゆっくりだったり、うまくいかなかったりする人たちのことをいいます。
たとえば、
言葉を覚えるのが遅い
数の計算や時間の感覚が苦手
相手の気持ちを読み取るのが難しい
日常生活(ごはんを食べる、服を着る、バスに乗るなど)に少しサポートが必要
といった特徴があります。
知的障害は「病気」ではありません。
風邪のように薬で治るものではないけれど、周りのサポートや理解によって、その人の力を十分に発揮することができるんです。
知的障害の原因は?
知的障害の原因は人それぞれで、必ずしも1つの原因ではないんです。
生まれる前からのもの(たとえば遺伝子の変化)や、生まれた後に事故や病気で脳にダメージを受けてしまったことなど、さまざまな要因があります。
大事なのは、「誰のせいでもない」ということ。
ですから知的障害のある人を責めたり、からかったりすることは、絶対にあってはいけません。
どんなサポートが必要なの?
知的障害のある人たちは、自分の力でできることもたくさんあります。
でも、ちょっとしたことで困ってしまったり、周りの人の助けが必要なときもあります。
たとえば…
学校では、特別支援学級や支援員の先生が手助けしてくれる
スーパーでは、店員さんがわかりやすく説明してくれる
働く場所では、時間の管理や仕事内容をサポートしてくれるスタッフがいる
社会全体で「わかりやすく」「やさしく」サポートすることがとても大切です。
私たちにできることって?
知的障害のある人と接するとき、
「どう話しかけたらいいんだろう?」
「何をしたら困らせないかな?」と思うことがあるかもしれません。
でも、特別なことをしようとしなくて大丈夫。
いちばん大切なのは、「相手をひとりの人として見ること」です。
私たちにできることはこんなこと
ゆっくり、はっきり話す
わかりやすい言葉を使う
困っている様子があれば「何か手伝おうか?」と声をかける
笑顔で接する
また、もしからかっている人やいじめている人を見かけたら、勇気を出して止める。
ですが、周りに誰か大人がいたら、助けを求めることそれも大切なサポートの一つです。
知的障害があっても、できることはたくさんある
知的障害のある人たちは、いろんな得意なことや個性を持っています。
絵を描くのがうまい人、歌が上手な人、細かい作業が得意な人、人を笑顔にするのが上手な人など、ほんとうにさまざまです。
そして、特別な特性によって障害のない人に比べて、発想力が豊かだったり、
コツコツと作品にひたすら向うことができたりすることもあります。
また、最近では知的障害のある人が働いているカフェや作業所などもたくさんあります。
みなさんも見かけたら、ぜひ行ってみてください。
きっとあたたかい気持ちになるはずです。

この写真は、以前私が ヘラルボニー社が開催している作品展に行った時の写真です。
ここに展示されている作品の作者は全員障害のある方なんです。
おわりに
知的障害は、目に見えにくいこともあるので、わかりづらいかもしれません。
でも、それは「普通」とか「変」ではなく、ただ「違い」があるということです。
私たち一人ひとりが、知的障害について正しく知り、理解し、やさしく接することで、みんなが安心して過ごせる社会になります。
違いを認めあい、共に生きること――それが本当の意味で「やさしい社会」だと思います。
知ることから、思いやりが生まれます。
まずは「知ること」から始めてみませんか?
と言ってもなかなか、どうやって「知ること」ができるのか?というのも
難しいですよね。
そこでおすすめするのが、市区町村で「あいサポート運動」というのをやっているところが
多いです。
沢山の障害について、丁寧に教えてくれる無料の研修があります。
このブログ記事を書いてる私も、もちろん受講しています^^
みなさんのお住まいの市区町村でもやっているといいですね!
ちなみに、弊社のある埼玉県富士見市では↓こちらをご確認くださいね
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