ドラマ『ライオンの隠れ家』が伝える、障害と共に生きるということ
- 本社staff-k

- 7月17日
- 読了時間: 4分
TBSで放送されたドラマ『ライオンの隠れ家』。少し前の放送ですが、覚えていらっしゃいますか?
このドラマは、ただの感動ストーリーではありません。
障害を持つ人たちが社会の中でどう生きているか、そして、私たちは彼らとどう関わっていけるのか、という大切なテーマが込められていると思うんです。

「障害がある」ってどういうこと?
ドラマでは、自閉症スペクトラム障害をかかえる青年が出てきます。
障害があるということは、日常生活の中で困りごとが多かったり、人と違う感じ方をすることがあるということ。
でもそれは、「できないこと」があるというだけで、「人としてダメ」だということではありません。
たとえば、言葉で気持ちを伝えるのが難しい人もいれば、大きな音や人混みが苦手な人もいます。
逆に、とても記憶力が良かったり、同じ作業を根気強く続けられるなど、その人だけの強みを持っていることもあります。
ドラマの中の登場人物たち
『ライオンの隠れ家』の主人公小洸人(こもりひろと)は、ただひたすらに弟のために、毎日をこなす姿がなんとも切なく感じました。
弟とは自閉症スペクトラム障害を抱える小森美路人(こもりみちと)を坂東龍太さんが演じていました。
ちなみに障害のある役というのはとても難しいと思うのですが、坂東さんの演技はとても素晴らしいものでした。
兄弟で、食べるもの、行動が毎日同じように繰り返されるんです。
同じじゃないとだめなんです。
それが健常者にとってはとても難しい毎日です。
自分でさえもなんだかおかしくなってしまいそうですが、周りの人の助けを借りながら
上手に毎日を過ごしている姿に感動しながら観ていたのを覚えています。
しかも最初は、兄であっても障害についてあまり理解もできず、知り合いに見られたら恥ずかしい。という気持ちもあったようですが、毎日一緒に暮らしていくうちに、自分も、弟に依存していることに気づいていくんです。
ひょんなことから姉の子供と3人で暮らすことになるのですが、少年を通して、兄も、弟も
家族の大切さみたいなものを実感しながら、成長していく話です。
障害は「特別」なものじゃない
このドラマが教えてくれるのは、
「障害は特別なものじゃない」ということではないでしょうか?
障害を持っていても、持っていなくても、誰だって苦手なことや困ることはあります。
たまたま「その困りごと」がちょっと大きかったり、見た目にわかりやすかったりするだけで、「違いがある」というだけなのです。
たとえば、メガネをかけている人が「視力の補助が必要な人」であるように、障害がある人にも「ちょっとしたサポート」があれば、暮らしやすくなることが多くあります。
理解すること、受け入れること
『ライオンの隠れ家』を見て、「かわいそう」「大変そう」と思った人もいるかもしれません。でも、それだけで終わらせずに、「その人が何に困っていて、自分に何ができるか」を考えてみることが大切だと思うんです。
たとえば、
ゆっくり話す
相手の気持ちに寄り添って話を聞く
困っていそうなときに「手伝おうか?」と声をかける
こうしたちょっとした行動が、障害を持つ人の安心や自信につながりますよね^^
「隠れ家」が意味するもの
ドラマのタイトル『ライオンの隠れ家』には、深い意味があります。
ライオンは、強くてたくましい動物。でも、そんなライオンにだって「ひとりになって休みたい場所=隠れ家」が必要です。
障害を持つ子どもたちにとっても、安心して過ごせる場所が必要です。
そしてそれは、特別な施設だけでなく、学校や地域、職場など、どこにでもあっていいはずです。
その「隠れ家」をつくっていくのは、社会に生きる私たち一人ひとりの理解と行動ではないでしょうか?
違いを受け入れることが、やさしい社会をつくる
『ライオンの隠れ家』は、障害を持つ人とそうでない人が、共に生きていくことの意味を問いかけてくる作品です。
障害があっても、自分らしく生きていい。
そして、そんな人たちを社会が支えるしくみがもっと広がってほしい。
そのためには、「知ること」「理解すること」「受け入れること」が必要です。
このドラマを見たあと、身近な人の違いや個性に少しでもやさしくなれる。
そんな気持ちを持つ人が増えたら、もっとあたたかい社会になるのではないでしょうか。
みなさんはこの作品を観てどんな感想をお持ちになりましたか?
ぜひコメントなどいただけると嬉しいです^^


コメント