奇跡の実話を元にしたドラマ【宙わたる教室】で知った起立性調節障害とは?②
- 本社staff-k
- 6 日前
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①では学習障害について書いています

このドラマの原作は、直木賞作家・伊与原新の同名小説で、大阪の定時制高校の科学部が科学研究の発表会「日本地球惑星科学連合2017年大会・高校生の部」で優秀賞を受賞し、小惑星探査機「はやぶさ2」の基礎実験にも参加した奇跡の実話に着想を得ているそうです(ネットより抜粋)
①では小林虎之介さん演じる不良の柳田岳人は学習障害について書いていますが、
こちらでは起立性調節障害を抱える生徒名取佳純を伊東蒼さんが演じています
佳純は、起立性調節障害のため、朝の活動が難しく、定時制高校に通うことになります。
彼女は保健室登校を余儀なくされながらも、藤竹先生や他の生徒たちと出会い、成長していく姿が描かれます

では起立性調節障害とは一体どんな障害なんでしょうか?
起立性調節障害ってなに?
最近、朝どうしても起きられない、立ち上がるとフラフラする、そんな悩みを感じている人はいませんか?
もしかしたらそれ、「やる気の問題」や「怠け」ではなく、病気の一つである「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」かもしれません。
● 起立性調節障害とは?
起立性調節障害(英語では Orthostatic Dysregulation)は、自律神経(じりつしんけい)の働きがうまくいかなくなることで、体にさまざまな不調が出る病気です。
とくに、小学生から高校生くらいの思春期の子に多く見られるそうです。
自律神経とは、心臓の動きや血圧、体温などを無意識に調節してくれる神経です。
ところが、このバランスが崩れると、急に立ち上がったときに血圧が下がったり、心臓の動きが変になったりして、フラフラしたり気持ち悪くなったりします。
みなさんも経験はありませんか?
小学校の運動会などで、暑い炎天下の中で、倒れてしまう児童がいます。
実際我が子も経験があります
● 主な症状は?
朝なかなか起きられない
立ちくらみやめまい
頭痛や気持ち悪さ
動悸(心臓がドキドキする)
午後になると少し元気になる
お風呂や暑い場所で具合が悪くなる

「夜遅くまで起きてるからでしょ?」と思うかもしれませんが、この病気の人は、夜は元気でも朝になると体がうまく動かなくなるのが特徴です。
● 原因は?
はっきりとした原因はまだすべて分かっていませんが、次のようなことが関係しているといわれています。
成長期における体のバランスの変化
精神的なストレス(学校や家庭、友達関係など)
運動不足や生活リズムの乱れ
また、「まじめな性格」「がんばり屋さん」ほど、自分の体調の悪さに気づかず無理をしてしまい、悪化することもあります。
● どうすればいいの?
まずは、「病気かもしれない」と気づくことが大切です。
そして、症状が続くときは、小児科や内科を受診して専門家に相談してみてください。
起立性調節障害は、本人がサボっているわけではなく、体の中のバランスがうまくいかないことで起こるれっきとした病気です。
でも、正しく対応すれば、だんだんよくなっていくものでもあるそうです。
ドラマの中でも佳純は少しずつ朝起きれるようになり、普段の生活を取り戻していました。
このブログを読んでくれたあなたは、起立性調節障害について少しでも知識を持ってくれたと信じています。
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