精神障害者ってどんな人?~心の病気を知ろう~
- 本社staff-k
- 4月22日
- 読了時間: 4分
みなさんは「精神障害者(せいしんしょうがいしゃ)」という言葉を聞いたことがありますか?
なんとなく言葉の意味からわかる人も多いかもしれませんが、
実際にどんな人のことを指すのか、よく知らない人もいると思いますので
今日は、「精神障害」について、わかりやすく説明します。
心の病気を正しく知ることで、もっと優しく、思いやりのある社会に近づけるかもしれません。

◆ 精神障害ってなに?
精神障害とは、「心の病気や障がい」によって、日常生活に支障が出てしまう状態のことです。
たとえば、気分がとても落ちこんで動けなくなってしまったり、人と話すことが怖くなったり、現実とはちがうものが見えたり聞こえたりするなど、いろいろな症状があります。
精神障害には、いくつかの種類があるので
よく知られているものをいくつか紹介します。
● うつ病(うつびょう)
うつ病は、「とても悲しい気持ち」や「やる気が出ない状態」が長く続く病気です。
体は元気でも、心が疲れきってしまって、何も手がつかないこともあります。
● 統合失調症(とうごうしっちょうしょう)
統合失調症は、「幻覚(げんかく)」や「幻聴(げんちょう)」といった、現実にないものが見えたり聞こえたりすることがある病気です。
自分の考えが他人に伝わっていると感じたり、誰かに監視されていると感じることもあります。
● パニック障害・不安障害
急に心臓がドキドキして苦しくなったり、不安で外に出られなくなったりする病気です。「どうしよう、どうしよう」と強い不安におそわれることがあります。
不安から外に出ることまでもできなくなってしまうことも多いです。
◆ なぜ精神障害になるの?
原因は人によってさまざまです。
遺伝(家族から受け継ぐ体質)
強いストレス(いじめや家庭の問題など)
事故やトラウマ(心に残るつらい経験)
こういったことが重なると、心が悲鳴をあげてしまうんですね
でも、精神障害は「特別な人」だけがなるものではありません。
どんな人でも、ストレスが続けばなる可能性があります。
だからこそ、正しく理解することがとても大切なんです。
◆ 治るの?どうやって助けられるの?
精神障害は、病院に行って治療することで、状態をプラスにもっていけることもあるようです
薬(心のバランスをととのえる)
カウンセリング(専門の先生と話す)
生活のリズムをととのえる(しっかり寝る、食べるなど)
時間はかかるかもしれませんが、少しずつ改善できるといいですよね
◆ まわりの人にできること
精神障害のある人にとって、一番つらいのは「まちがった思いこみ」や「差別(さべつ)」です。
「怖い人」「変な人」と決めつけたり、
「心が弱いせいだ」と責めたりするのは、絶対にしてはいけませんね
心の病気は、自分ではどうにもできないことが多いんです。
もし身近に、ちょっと元気がなさそうな友だちがいたら、こんなことをしてみてください。
あいさつをする
ゆっくり話を聞いてあげる
「大丈夫?」と声をかける
たったそれだけでも、相手はとても安心できますよね
気にしてあげる、「あなたのことちゃんと見てるよ」「一人じゃないよ」ということを
行動で伝えてあげられるといいですね
◆ まとめ
精神障害は、「心の風邪」とも言われることがあります。
風邪をひいたときに病院に行くのと同じように、心の病気もきちんと治療すれば良くなります。
大切なのは、正しく知ること。
そして、相手の立場になって考えることです。
「見た目」だけではわからない苦しさを、少しでも理解できる人が増えたら、もっと優しい社会になるはずです。
心のこと、誰かのこと、自分のこと。
ゆっくり、じっくり考えてみてくださいね。
もしこの記事が少しでも心に残ったら、家族や友だちにも教えてあげてください。みんなで「心の健康」を大事にできる社会にしていきましょう!
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