発達障がいを抱える子供たちにとって、運動は一つの挑戦かもしれません。
ですが、必ずしも全ての子供が苦手というわけではないようです。
というのも
発達障がいには様々なタイプがあり、それぞれの特性に合わせたアプローチが必要です。

なぜ運動が苦手な場合もあるのか?
そしてどのようにサポートできるのか?
放課後等デイサービスの療育の中でも指導員は色々考えるところかもしれません。
まず、ブログの他の記事でも発達障がいについて色々書いていますが、
やはり、一番重要なのは、発達障がいという障害を理解することです。
発達障がいは、脳の発達において障害が生じ、学習や行動に影響を及ぼす状態を指します。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
具体的な発達障がいには、注意欠陥・多動症(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障がいなどがあります。
そして一般的には以下のような障害の特性により、運動が苦手に見える場合が多いようです。
例えば、ADHD(注意欠陥・多動症)の子供たちは注意が散漫になりやすく、運動の制御が難しいことがあります。
また、ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供たちは感覚過敏や過敏な反応があるため、特定の運動に対して過敏に反応することがあります。
ですが、すべての発達障がいの子供たちが運動が苦手というわけではありません。
むしろ、適切なサポートや適した環境が提供されれば、運動を楽しむことができる場合もあります。
例えば、運動の指導においては、子供たちが理解しやすいように細かな説明やデモンストレーションを行うことが大切ですよね。
また、個々の特性に合わせたアクティビティやゲームを導入することで、子供たちが楽しみながら運動を取り入れることもできます。
ここで発達障害であることを公表しているアスリートの方々を紹介します。

マイケル・フェルプスさん:注意欠陥多動性障害 ADHD
アメリカ出身の競泳選手マイケル・フェルプスさんは2000年のシドニーオリンピックから5大会連続出場し、累計23個の金メダルを獲得。
その実力から「水の怪物」とも呼ばれているそうです。9歳のときに注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断を受けていると公表されています。
(画像はネットよりお借りしています)

シモーネ・バイルズさん:注意欠陥多動性障害 ADHD
アメリカ出身の女子体操選手シモーネ・バイルズさんは2016年オリンピックで4冠を達成されています。この2016年オリンピックの際に金メダルを獲得したものの「使用禁止薬物を使用している」とドーピング情報が流出し、その際にシモーネ選手はADHDの障害があることと、それにより服薬をしていることを公表しています。(画像はネットよりお借りしています)

山口尚秀さん:知的障害 自閉症スペクトラム ASD
山口尚秀さんは愛知県出身のパラリンピック競泳選手。東京2020パラリンピックでは男子平泳100mS14(知覚障害のクラス)において金メダルを獲得しています。3歳のとき、知的障害を伴う自閉症(自閉症スペクトラム:ASD)と診断されているそうです。(画像ネットよりお借りしています)
いかがですか?
ほんの一例で、発達障害を抱えながら、スポーツを楽しんでいる方は大勢いるんです。
ですが、そういう方々の周りには必ず、発達障害に対する理解とサポートがあります。
発達障害を持つ子供たちには、幼少期から関わる全ての人たちが障害についての理解を持った上で無理に特定の運動を強要せず、子供たちが自分のペースで取り組めるように心掛けたいですよね。
「発達障害だから運動は苦手だろう」という偏見や思い込みは間違いであると
知っていただけましたか?
付け加えると、もちろん苦手なお子さんもいますので、その子にあったサポートを
周りのみんなで心がけたいですね!
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