学習障害(LD)ってなあに?
- 本社staff-k

- 2025年12月10日
- 読了時間: 3分
― がんばっているのに、うまくいかない理由 ―
みなさんは「学習障害(がくしゅうしょうがい)」という言葉を聞いたことがありますか?

学習障害は、知能の発達に大きな遅れはないのに、「読む・書く・計算する」などの勉強の一部が、とてもむずかしく感じてしまう特性のことをいいます。
英語では「LD(Learning Disability)」と呼ばれています。
学習障害は、見た目ではわかりにくく、本人もまわりの人も気づきにくい障害です。
そのため、「やる気がない」「ちゃんと勉強していない」と誤解されてしまうことも少なくありません。
*学習障害のある子ども
学習障害は「できない」のではなく「やり方がちがう」
学習障害のある人は、さぼっているわけでも、なまけているわけでもありません。
ただ、脳の働き方に少しちがいがあり、特定の学習がとても苦手なだけなのです。
たとえば、こんなことはありませんか?
何度読んでも文章の意味が頭に入らない
字を書くのがとても疲れる、時間がかかる
簡単な計算でもミスが多い
黒板を書き写すのが間に合わない
これらは、学習障害の特性としてよく見られるものです。
学習障害の主なタイプ
学習障害には、いくつかのタイプがあります。
① 読字障害(ディスレクシア)
文字を読むことがとても苦手なタイプです。
文字をとばして読んでしまう
行を読みまちがえる
音読がとても苦手
本を読むのが大変なので、国語だけでなく、社会や理科のテストでも苦労することがあります。
② 書字障害(ディスグラフィア)
文字を書くことが苦手なタイプです。
字の形がうまくまとまらない
書くスピードがとても遅い
漢字を覚えるのがむずかしい
頭の中ではわかっていても、「書く」という作業が大きな負担になります。
③ 算数障害(ディスカリキュリア)
数や計算が苦手なタイプです。
繰り上がり・繰り下がりが混乱する
時計やお金の計算がむずかしい
文章問題が理解できない
「数字が怖い」と感じる子もいます。
学習障害があっても、得意なことはたくさんある
学習障害があるからといって、すべてが苦手なわけではありません。むしろ、こんな得意な面を持っている人も多いです。
絵や工作が得意
スポーツが得意
人の気持ちに気づくのが上手
アイデアを考えるのが得意
「勉強のやり方」が合っていないだけで、能力そのものが低いわけではないのです。
まわりの人にできること
学習障害のある人にとって、一番つらいのは「わかってもらえないこと」です。
「なんでできないの?」
「もっとがんばりなさい」
こうした言葉は、本人をとても苦しめてしまいます。
代わりに、
読むのが大変なら、音で説明する
書くのが苦手なら、パソコンやタブレットを使う
計算が苦手なら、図や具体物を使う
など、やり方を変える工夫が大切です。
学習障害は「個性」であり「特性」
学習障害は、病気ではありません。
そして、努力不足でもありません。
「できないこと」ではなく、
「どうすればやりやすくなるか」を一緒に考えることが大切です。
もし、あなた自身や、クラスメイトに「がんばっているのに、なぜかうまくいかない」人がいたら、その背景に学習障害があるかもしれません。
知ること、理解することが、みんなが生きやすい学校や社会につながっていきます。
まとめ
学習障害は、読む・書く・計算などの一部が苦手な特性
知能ややる気の問題ではない
得意なこともたくさんある
工夫と理解で、学びやすくなる
一人ひとりちがっていいです。
それが「学習障害」を知ることの大切な一歩です。




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