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学習障害(LD)ってなあに?


― がんばっているのに、うまくいかない理由 ―

みなさんは「学習障害(がくしゅうしょうがい)」という言葉を聞いたことがありますか?


勉強を頑張っているのにうまくいかない女の子

学習障害は、知能の発達に大きな遅れはないのに、「読む・書く・計算する」などの勉強の一部が、とてもむずかしく感じてしまう特性のことをいいます。

英語では「LD(Learning Disability)」と呼ばれています。


学習障害は、見た目ではわかりにくく、本人もまわりの人も気づきにくい障害です。

そのため、「やる気がない」「ちゃんと勉強していない」と誤解されてしまうことも少なくありません。




*学習障害のある子ども


学習障害は「できない」のではなく「やり方がちがう」


学習障害のある人は、さぼっているわけでも、なまけているわけでもありません

ただ、脳の働き方に少しちがいがあり、特定の学習がとても苦手なだけなのです。


たとえば、こんなことはありませんか?


  • 何度読んでも文章の意味が頭に入らない

  • 字を書くのがとても疲れる、時間がかかる

  • 簡単な計算でもミスが多い

  • 黒板を書き写すのが間に合わない


これらは、学習障害の特性としてよく見られるものです。


学習障害の主なタイプ


学習障害には、いくつかのタイプがあります。


① 読字障害(ディスレクシア)

文字を読むことがとても苦手なタイプです。

  • 文字をとばして読んでしまう

  • 行を読みまちがえる

  • 音読がとても苦手

本を読むのが大変なので、国語だけでなく、社会や理科のテストでも苦労することがあります。


② 書字障害(ディスグラフィア)

文字を書くことが苦手なタイプです。

  • 字の形がうまくまとまらない

  • 書くスピードがとても遅い

  • 漢字を覚えるのがむずかしい

頭の中ではわかっていても、「書く」という作業が大きな負担になります。


③ 算数障害(ディスカリキュリア)

数や計算が苦手なタイプです。

  • 繰り上がり・繰り下がりが混乱する

  • 時計やお金の計算がむずかしい

  • 文章問題が理解できない

「数字が怖い」と感じる子もいます。


学習障害があっても、得意なことはたくさんある


学習障害があるからといって、すべてが苦手なわけではありません。むしろ、こんな得意な面を持っている人も多いです。


  • 絵や工作が得意

  • スポーツが得意

  • 人の気持ちに気づくのが上手

  • アイデアを考えるのが得意


「勉強のやり方」が合っていないだけで、能力そのものが低いわけではないのです。


まわりの人にできること


学習障害のある人にとって、一番つらいのは「わかってもらえないこと」です。


  • 「なんでできないの?」

  • 「もっとがんばりなさい」


こうした言葉は、本人をとても苦しめてしまいます。


代わりに、

  • 読むのが大変なら、音で説明する

  • 書くのが苦手なら、パソコンやタブレットを使う

  • 計算が苦手なら、図や具体物を使う

など、やり方を変える工夫が大切です。



学習障害は「個性」であり「特性」


学習障害は、病気ではありません。

そして、努力不足でもありません



「できないこと」ではなく、

「どうすればやりやすくなるか」を一緒に考えることが大切です。



もし、あなた自身や、クラスメイトに「がんばっているのに、なぜかうまくいかない」人がいたら、その背景に学習障害があるかもしれません。



知ること、理解することが、みんなが生きやすい学校や社会につながっていきます。



まとめ

  • 学習障害は、読む・書く・計算などの一部が苦手な特性

  • 知能ややる気の問題ではない

  • 得意なこともたくさんある

  • 工夫と理解で、学びやすくなる


一人ひとりちがっていいです。

それが「学習障害」を知ることの大切な一歩です。



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