反社会性パーソナリティ障害ってなあに?
- 本社staff-k
- 3 日前
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こんにちは!今日もまた?(笑)韓国の人気ドラマを紹介しながら、聞き馴染みのない障害についてお話ししていきますね
さて、今回の題材は韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」
キム・スヒョンさんのドラマです。

「サイコだけど大丈夫」ってどんなドラマ?
このドラマは、心に傷を負った人たちが出会い、お互いを理解しながら成長していくストーリーです。主人公は、キム・スヒョンさん演じる精神病院で働く看護師のムン・ガンテと、人気童話作家のコ・ムニョン。
コ・ムニョンは「反社会性パーソナリティ障害(はんしゃかいせいパーソナリティしょうがい)」を抱えています。ムン・ガンテの兄であるムン・サンテは「自閉スペクトラム症(じへいスペクトラムしょう)」という障害を持っています。
自閉症については他の記事でもなんどか紹介しているので、ここでは、人気童話作家のコ・ムニョンが抱える「反社会性パーソナリティ障害」についてお話ししたいと思います。
反社会性パーソナリティ障害ってなに?
「反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder)」というのは、心の病気の一つです。
略してASPDと言われるそうです。
名前だけ聞くと「社会に逆らってる人」とか「悪い人」みたいに思われるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
これは、子どものころから他人の気持ちを考えず、自分勝手にふるまってしまう傾向がある心の状態のことです。
この障害のある人は、次のような特徴を持っていることがあります
■ 反社会性パーソナリティ障害の主な特徴
ウソをつくことが多い
人をだましたり、利用しようとする
自分のしたことに責任を取らない
危険なことを平気でする
他人の気持ちに共感しにくい(思いやりが少ない)
怒りっぽく、ケンカや暴力になりやすい
ルールや法律を守らないことがある
もちろん、これらの特徴がすべて当てはまるわけではありませんし、一時的な行動と、障害としての特徴はちがいます。
たとえば、たまにウソをついたり、怒ったりするのは誰にでもあります。
でも、それがずっと続き、人間関係や社会生活に大きな問題が出ている場合は、この障害の可能性があるのです。
コ・ムニョンの行動は?
ドラマの中で、コ・ムニョンはとても自由にふるまい、思ったことをズバズバ言います。
時には他人の気持ちを考えず、冷たいように見える行動をすることもあります。
でも、よく見てみると、彼女は本当はとても傷ついている女性です。
子どものころに親から愛情をもらえなかったことが原因で、心の中に大きな傷(トラウマ)を持っています。
そのため、人との関わり方がわからなくなってしまったのです。
つまり、反社会性のように見える行動は、彼女の心を守るための「よろい」だったのかもしれませんね
大事なのは「理解すること」
反社会性パーソナリティ障害の人に接するとき、
「こわい」「悪い人だ」と決めつけるのではなく、
なぜそういう行動をとるのかを考えることが大切です。
過去に深い傷を負っているのかもしれない
愛されなかった経験があるのかもしれない
助けてくれる人がいなかったのかもしれない
コ・ムニョンは、ムン・ガンテやムン・サンテと出会うことで、少しずつ変わっていきます。他人を信じ、心を開き、自分の感情を表現できるようになっていきます。
まとめ
「反社会性パーソナリティ障害」とは、人との関わりが苦手で、自分勝手にふるまってしまう心の病気です。
でも、その裏には過去のつらい経験や心の傷があることも多いのです。
ドラマ「サイコだけど大丈夫」は、そういう人たちにも愛と希望があることを教えてくれる作品です。
もし周りにちょっと変わった人がいても、「なにか理由があるのかも」と考えて、やさしい目で見てあげられたら素敵ですね。
少しでも皆さんが色々な障害について理解し、助け合える社会になるといいなぁと思い
まずは障害について「知ること」から始めてもらえると嬉しいです。
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