放課後等デイサービスでのLINEオープンチャット活用のススメ
- 本社staff-k
- 7 日前
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更新日:5 日前
現代のコミュニケーション手段は、メールや電話から、SNSやチャットアプリへと大きく変化しています。その中でも特に日本国内で広く利用されているのが「LINE」です。日常的な連絡手段としてだけでなく、ビジネスや地域活動など、あらゆる場面で活用されています。
今回は、このLINEの機能のひとつである「オープンチャット」を、放課後等デイサービス(以下「放デイ」)で活用するアイデアについてご紹介したいと思います。

*↑画像は公式サイトよりお借りしています
■ LINEオープンチャットとは?
LINEオープンチャットとは、LINEアカウントを本名やプロフィールを知られることなく、ニックネームで参加できるグループチャット機能です。
参加者はトークルームごとに名前やアイコンを変更することができ、個人のプライバシーを守りながら参加できます。
また、招待制にすることもできるため、運営側である放デイ側が参加者を管理しやすく、外部の人が無断で入ってくる心配もありません。
私が、このLINEオープンチャットがすごい!と思ったのは・・
放デイを利用している保護者の方からすると、日々感じるのが
「もう少し、ほかの保護者さんと気軽に話せたら…」という思いがあるんじゃないか?
療育のこと、
学校との連携、
家庭での接し方など、
共通の悩みや不安を持っている方は多いはずだけど、送り迎えの時間帯もバラバラで、立ち話すらできないことがほとんどなのでは?
「公式LINEでわざわざ事業所に聞くほどじゃないけど気になること」ってあるんじゃないか?
たとえば、
お弁当の日って今週だった?(夏休みやイベント時など)
うちの子、今日は調子悪かったけど他の子はどうだった?
この前の療育プログラム、どんな内容だった?
そういった何気ない疑問を聞ける“雑談コーナー”のような場があると、保護者としてはすごく安心するのではないか?
「うちもそれやってみよう!」と思えるような育児のアイデアや工夫をシェアできるのも魅力じゃないかな?と。
発達特性を持つ子どもとの関わり方は、家庭によって様々。正解がないからこそ、他の人のリアルな声は貴重です。
ある方が 例えば寝る前のルーティンに音楽を取り入れていて、「そのやり方いいな」と感じて真似してみようかな?と思う人がいるかもしれない。
自分が初めてLINEオープンチャットを利用した時に瞬時に思った率直な感想です。
個人的な意見なので、参考にしながら読み進めてくださいね。
■ 放デイでの活用シーンとは?
放デイでは、保護者・スタッフ・支援関係者間での情報共有やコミュニケーションが非常に重要ですよね。
そこで、LINEオープンチャットを活用することで、以下のようなメリットが期待できます。
1. 保護者間のゆるやかなつながり
保護者同士の交流の機会は限られており、「同じ施設を利用しているが話したことがない」というケースも少なくありません。
いえ、ほとんどの保護者の方は思い当たるのではないでしょうか?
オープンチャットを使えば、子育ての悩みや工夫、成功体験などを気軽にシェアできる場を提供できます。
事業所に関連していなくてもシェアすることができます。
2. 行事やイベントの情報共有
持ち物や服装、スケジュールなど、事業所からの発信でわかってはいるけど、他の保護者と情報共有ができます。
自分の家はこれ持っていくけど、他の方がいいかな・・・そんな時ってよくありますよね。事業所から指定された物はわかるんだけど、迷う時。
そんな時に、例えば気軽に、オープンチャットで「これ持っていくんですが、みなさんはどんなものを持っていく予定ですか?」
など、自分が何か困った時に、同じクラスのママにラインで聞くことってあると思うんです。それと同じで、でもLINEを交換してるからと、リアルに話しかけたこともないママにいきなりラインで質問とかはできませんよね?
オープンチャットは、その利用者が同じ目的のために利用しているグループになるので
参加している人は皆、情報が欲しい人たちなんです。
なので、特別リアルで会話をしたことがなかったとしても、そのオープンチャットで
質問することは他の人が見ても嬉しい情報なんです。
3. 入退出が自由
事業所が用意しているグループで、かつ参加したい人だけが参加すればいいグループなので、
強制でもなく、
いつでも参加、
いつでも退出、
が可能です。
また、他の全然関係ない人が入ってくる心配もないし、またリアルで話したことはないけど、みんな同じ事業所に通っているママで、同じ悩みを共有できるという安心があります。
4. 利用している人が多いLINE
冒頭にも書きましたが多くの人がプライベートで使用している「LINE」なので馴染みやすいというメリットがあります。
新しいツールで何かインストールが必要とか新しいアプリが必要となると、ちょっと
事業所側も利用する方も「めんどくさいな」と思いがちですが、
通常多くの人が使っている「LINE」でできることなので、
やりとりしている「お友達」のアイコンと並んでこのオープンチャットのアイコンも並ぶわけです。プライベートで、お友達とグループラインを利用されている方はイメージがつきやすいかと思います。
グループLINEと同じです。
ですが、オープンチャットとLINEのグループがちょっと違う点は
オープンチャットは参加する人全員が同じ目的のために参加していること。
LINEのグループは単純にまとめて発信したいから、都合のために作ってること。
■ プライバシーと運用ルールがカギ
便利なツールである一方、やはり運用においては注意も必要です。以下のようなルール作りが、安心して利用するためには不可欠です。
参加していない人の個人情報(氏名・住所・学校名など)を特定できる発言は禁止
写真の共有は、必ず事前に保護者から同意を得たものに限定
誹謗中傷やトラブル発生時の対応マニュアルを用意(管理側で削除と発言者を強制退出など)
管理者(スタッフ)が1名以上、必ず常駐して監視・管理
また、LINEそのものに不慣れな保護者に対しては、初期の使い方を丁寧に案内することも大切です。
「わからないから使えない」を防ぐことが、スムーズな導入への第一歩です。
■ まとめ:つながりのきっかけをつくる場所として
放デイは、家庭と学校をつなぐ大切な役割を担う存在です。
その中で、保護者同士やスタッフとの信頼関係づくりは、より良い支援の土台となります。
LINEオープンチャットは、気軽につながれる“ゆるやかな交流の場”として、放デイにおける新たなコミュニケーションツールとしての利用が期待されるのではないかと思っています。
もちろん、すべての家庭や事業所にとって最適とは限りませんが、「こんな形もあるかも」
「こんな風に使えるなら・・・」といった柔軟な発想のひとつとして、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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