最近テレビをみていると、「◯◯ハラスメント」というワードをよく耳にするように
なりました。
例えば公的機関のトップや議員のパワハラ、セクハラ
昭和世代の「根性みせてみろ!」なものではなく
職権を濫用しているハラスメントにおいて
それによって、必ず誰が弱者が辛い想いをし、場合によっては
命を落とすケースがあることには特に憤りを感じます。
多様性や個人を尊重する時代において根強く残るハラスメントですが
昭和世代だから・・・
令和世代だから・・・
ではなくどんな時代においても起こり得る問題なんだな・・・と
改めて実感し、関わる職場における現状は、企業は必ず把握すべきだし、
起こらないように対策を講じる義務があるんですよね。
そこで、会社におけるハラスメントについて
どんなケースが該当するのか?
そしてそれはどんな予防策を講じることができるのか?
職場におけるハラスメントの防止策と対応策を
調べてみましたので、参考にしてください。
職場でのハラスメントは、個人の精神的および肉体的な健康に深刻な影響を与える問題です。そのため職場におけるハラスメントの種類、対策、および被害を受けた際の対応方法について以下まとめています
職場でのハラスメントには、さまざまな形態があります
1. セクシャルハラスメント(セクハラ)
性的な言動や行為が相手に不快感を与える場合を指します。性的なジョークや不適切な身体接触、デートの強要などが該当します。
「その服装はセクシーすぎる」「もっと女性らしい(または男性らしい)服装をしたらどうか」などの発言もこれに該当します。
ケース①外見に関するハラスメント(Lookism:ルッキズム)
外見や容姿に基づいて人を評価したり差別したりすること。
洋服、髪型、体型などに関して否定的なコメントをすることは、ルッキズムに該当します。これは、個人の外見に対する偏見や差別を助長し、被害者に精神的な苦痛を与える可能性があります。
2. パワーハラスメント(パワハラ)
権力を持つ立場の人が、その力を利用して他者をいじめたり、侮辱したりする行為です。過剰な業務命令や不当な評価、人格否定などが含まれます。
ケース①上司や同僚が権力を利用して、できない者に対して過剰な業務を押し付けたり、不当な評価を与えたりすること
こちらもパワーハラスメントに該当します。これは、個人の能力を理由に過度なプレッシャーや業務負担を強いる行為です。
ケース②上司や同僚が休暇中にも関わらず仕事の連絡をしてくること。
この行為なども、受け手にとって強制的な圧力やストレスを感じさせることが多いです。
これは、職場の権力関係を利用して個人のプライベートな時間を侵害する行為とみなされることがあります。
行動改善のフィードバックとハラスメントの違い
ただし、気をつけなければいけないのは、すべての指摘がハラスメントに該当するわけではありません。
業務上の必要性から、建設的なフィードバックとして行われる指摘は、ハラスメントとは見なされません。
例えば、
「お客様に対してもう少し笑顔で対応すると良い印象を与えられます」
「会議での発言が聞き取りづらいので、もう少し大きな声で話すようにしてください」
といった具体的かつ前向きなアドバイスは、従業員の成長を促すためのものでハラスメントには該当しません。
3. モラルハラスメント(モラハラ)
精神的な嫌がらせや侮辱的な言動が含まれます。無視や孤立させる行為、誹謗中傷などが典型的です。
ケース①上司が技術的なことに不慣れであることを理由に嘲笑したり、軽蔑的な態度をとったりすること
上司にとって屈辱的であり、精神的なストレスを引き起こす可能性があります。このような行為もモラルハラスメントと見なされます。
ケース②休暇中に仕事の連絡をすること
これは受け手に精神的なストレスや不安を引き起こすことがあります。
これが長期間続く場合、被害者は常に仕事のことを考えなければならない状況に置かれ、心理的な負担が増大します。これにより、精神的な健康が損なわれることがあるため、モラルハラスメントの一種と見なされることがあります。
ケース③覚えが悪いことや周りができることができないことを理由に、侮辱的な言葉を投げかけたり、軽蔑的な態度を取ったりすること
この行為もモラルハラスメントに該当します。例として、「なんでこんな簡単なことができないのか」「君には向いていない」といった言動が挙げられます。
ケース④結婚や出産について本人が嫌がるであろうコメントをすること
「まだ結婚しないの?」「独身貴族はいいよね」「まだ子供できないの?」このような言動ももちろんハラスメントです。
4. 経済的ハラスメント(経ハラ)
経済的な制約を課すことで相手を苦しめる行為です。賃金未払い、ボーナス削減、不当な経済的圧力などが例として挙げられます。
いかがでしょうか?
上記のケースはほんの一部に過ぎませんが少しでも思い当たるような言動を見たり、誰かに相談されたり、また自身が感じることはありませんか?
職場において意識では職員は家族同然です。職員がいて、初めて業務が成り立っています。
そんな職員が気持ちよく業務を遂行してもらうために、雇用側で、上記のようなハラスメントを発生させないためにできること。
未然に防止策を立てることがとても大切です。
職場におけるハラスメントの防止策と対応策
ハラスメント防止策
1. ポリシーの策定と周知
ハラスメントを防止するためのポリシーを明確にし、全従業員に周知することが重要です。このポリシーには、ハラスメントの定義、禁止行為、報告手順、処罰規定などを含めるべきです。
2. トレーニングと教育
全従業員を対象にハラスメントに関するトレーニングを定期的に実施し、ハラスメントの認識を深めさせることが必要です。特に管理職に対しては、ハラスメントの発見と対処法に関する教育を強化することが求められます。
3. 報告システムの整備
ハラスメントが発生した際に、被害者が安心して報告できるシステムを整えることが重要です。匿名での報告が可能なホットラインやメールボックスの設置が有効です。
4. 迅速かつ公正な対応
ハラスメントの報告があった場合には、迅速かつ公正に調査を行い、必要に応じて適切な処置をとることが必要です。被害者のプライバシーを尊重しながら、公平な対応を心がけましょう。
ハラスメン対応策
万が一、職場でハラスメントの被害を受けた場合、以下の対応方法も参考にしてください
1. 記録を取る
ハラスメントの事実や日時、加害者の名前、具体的な言動を詳細に記録しておくことが重要です。これにより、後の証拠として役立ちます。
2. 上司や人事部に報告する
信頼できる上司や人事部に相談し、ハラスメントの事実を報告しましょう。報告が難しい場合は、匿名での報告手段を利用することも検討してください。
3. 外部の専門機関に相談する
職場内で解決が難しい場合は、労働基準監督署や弁護士、ハラスメント専門の相談窓口など、外部の専門機関に相談することも有効です。
4. メンタルヘルスケア
ハラスメントによる精神的なストレスを軽減するために、カウンセリングや心理療法を受けることも検討しましょう。自己ケアを大切にし、必要に応じて専門のサポートを受けることが重要です。
いかがでしょうか?
職場におけるハラスメントは、個人の健康や職場環境に深刻な影響を与えます。組織全体でハラスメントを防止し、健全な職場環境を作るためには、明確なポリシーの策定、トレーニングの実施、報告システムの整備が不可欠です。また、被害を受けた際には迅速かつ適切に対応し、自身の健康を守るための対策を講じることが重要です。
職場におけるハラスメントの防止策と対応策を参考にしていただき、ハラスメントのない職場を目指し、全ての従業員が安心して働ける環境を作るために、気付いたその瞬間からハラスメント防止に努めたいですね。
弊社ではチラシを作成して、各事業所への周知徹底を図っています。
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